安価な鑑定料で悩みを持つ人を誘い込み最後の神頼みを高額で契約させる「霊感商法」

「霊感商法(開運商法)」は、悩みやトラブルを抱えた人の心の弱みに付け込んで高額な料金をだまし取る極めて悪徳な商法です。

鑑定料2000円、折り込みチラシで弱っている人を集める

霊感商法で悪徳業者が狙うのは、自分や家族などの問題で悩み、苦しみを抱えている人たちです。

たとえば、こんな手口があります。
まず悪徳業者は、悩んでいる人たちを誘い込むために、「あなたのお悩み解決します。鑑定料2000円」とか、「こうして悩みが解決できた」という体験談が書かれた新聞の折り込みチラシをまきます。

普段なら気にすることもないそんなチラシでも、切実な悩みを抱えてワラにもすがりたいと思っている人の目には留まるものです。
書かれている料金も2000円と安価。
しかも鑑定会場も名の通ったホテルの一室。
そこで、「2000円で済むのなら」と、街角で占いを見てもらうようにあまり深く考えずに、指定された場所に出かけてしまいます。

そこでは、霊能者や占い師、宗教家などを名乗る人が待っています。
彼らは、服装から話し方までテレビで見る占い師などと同じような格好をしています。
最初は、熱心に身の上話しを聞いたり、姓名判断や手相を見るなどの鑑定をしますが、やがて「このままでは先祖のたたりで不幸になる」などと根拠のないことを言って、徹底的に相談者の不安をあおりたて、高額な契約を結ばせるのです。

契約する商品は、かつては高額な壺や宝塔が多かったのですが、これらの手口はマスコミなどで大きく取り上げられて広く知られるようになったため、最近はほとんど見られなくなりました。
現在、圧倒的に多くなっているのが、祈禱サービスや印鑑です。

2000円のはずが、祈禱料100万円

ではいったい、どのように勧誘していくのか、次の事例を見てみましょう。

事例①

家族関係で悩んでいた折、自宅に配達された新聞の折り込みチラシで鑑定会の広告を目にした。
鑑定料が2000円、鑑定により「悩みを解決する」などと書かれており、地元のホテルで開催している会場に出向いた。

受付を済ませ、鑑定室であるホテルの一室に入り、室内に待機していた鑑定士の前に座った。
自分の抱えている悩みを告げ、さらに家族の生年月日などを告げて鑑定を求めたところ、鑑定士から、「もうこれは、本当にダメだ。息子さんの運気がどんどん下がっている。今すぐに神様に拝まないと、たいへんなことになる。それでもいいのか」「神様に祈願しないと、孫が成長したら非行に走ったり、不登校になったりして、隣近所に後ろ指を指されるようなことになる」「神様に拝まなければ家族全員地獄に落ちる。それでもいいんですか」と告げられた。

その言葉に衝撃を受け、おびえていると、「心配なのは、お金のことでしょう」とたずねてきた。
「どれくらい必要なのですか」と聞くと、いきなり、「人に物を頼むときには、誰だってお金を出すものです。お金を出さずして人に物を頼む人間がどこにいますか」などと強い口調で言い放ったのち、「神様にお願いする費用は、1日1000円です。神様には730日間祈願しなければならない」「また、水子供養料として27万円必要だ」と言い出した。

総額100万円の支払いを求められたので、「そんな大金、一人ではもってこられません」と告げたところ、「あんたは神様をバカにする気か。あんたみたいな人は見たことがない。神様に大金を支払うということは、絶対に他の人に言ってはいけません」「この鑑定を受けたことについて、誰にも言ってはいけません。それを破ると、祈りが神様に通じなくなるから」などとまくし立てられた。

鑑定室に入ってから1時間以上経過し、精神的にすっかり弱りきっていたため、正常なものの見方ができなくなっていた。
高額な祈願をしなければ自分の悩みから解放されないと考えるようになり、支払いを承諾してしまった。

いったん鑑定室を出て、郵便局から100万円の貯金を引き出してその日のうちに鑑定室に戻り、中で待機していた鑑定士に直接手渡した。
その後、自宅で祈願するための塩と教本などを手渡され、鑑定室を後にした。

宗教だからと言い逃れ、交渉に応じないことも

霊感商法の被害にあった人の平均払込金額は、90万円とたいへんな高額です。
そのうえ、その場で多額の現金を支払ってしまうのが特徴といえます。
なぜそうなってしまったのでしょうか?

ひとつには、祈禱料の値段などそもそもあいまいで、相場がないことが関係しています。
業者は、最初に鑑定料を行う際、支払えそうな最大の金額を値踏みしてから「神様にお願いするのだから、100万円くらいはかかって当然」と、とんでもない金額を要求してきていると思われます。

一度には支払えないと言っても、「神様に渡すお金に、分割払いなどありえない」といった理屈で、現金払いを要求することもあります。

法外な金額を要求されてとまどっていると、「お金で身内の不幸が解決できるのに、そのお金さえも払わないのか。それほど孫のことを思っていないのか」と詰め寄られた例もあります。
お金を払わないイコール孫を見捨てることだと思わせるのです。

また、「うちは宗教だから」と言い逃れ、返金交渉には一切応じない場合もあります。
なかには宗教法人格を取得しているところもありますし、「宗教活動に口を指すとは、宗教に対する国家の弾圧である」と交渉を拒否するケースさえあるのです。

ですから、現金が悪徳商法の手に渡ってしまうと、全額を取り返すことがとても難しくなります。
このように、霊感商法は、財産を失ってしまう可能性が高く、救済がもっとも難しい商法のひとつです。

すがりたいとき、悩む人を陥れる悪質さ

「先祖のたたりなどと非科学的な説明を真に受け、さらに物を買えば悩みが解決すると信じてしまうなんて、だまされるほうにも落ち度がある」と思う人もいるでしょう。
しかし、世の中には「不治の病を宣告された」「子どもを事故で亡くした」「家族が家出して消息不明」など、解決のしかたを誰も指示できない悩みを抱えている人がいます。

そうした事情があって心が弱り、冷静な判断ができない状態になっている人たちに、「だまされるほうにも落ち度がある」などと言えるのでしょうか。
このような手口を「非科学的」と即座に否定できるのは、今、たまたま不幸でないだけかもしれないのです。

また、一度多額のお金を払ってしまうと、「これだけ払ったのだから見返りがなくては」との思いもわきます。
ですから、たとえ契約機に「あやしい」と思ったとしても、「いやいや、絶対に幸せが訪れるはず」と業者の言葉にすがりつきます。
だまされたと認めたくない心境が働くからです。
その結果、業者に返金を求めることもせず、長いあいだ祈禱や印鑑がもたらす効果を持ち続けてしまうこともあるのです。

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